1on1ミーティングとは何か

1on1ミーティングとは上司と部下による1対1のミーティング(面談)のことです。大手IT企業を始め、GAFA等の新しい企業では「1on1 meeting」という文化が深く根付いていることで知られています。

1on1ミーティングは部下の業務に関して上手くできたことや失敗したこと、仕事上の悩みに関する情報を共有し、上司が対話を通じて部下をサポートすることが目的です。そういった機会を定期的に設けることによって取り組むべき課題が明確になり、経験学習のサイクル(下図参照)が回るようになります。そうすることで部下の成長が促され、社内全体のパフォーマンス向上につながります。

何故、今、日本の企業に必要とされるのか

近年、グーグルの社内調査などによって、「心理的安全性」が担保されていることが人財育成に於いては重要であり、最終的には生産性を高めることができると結論づけられています。また、M IT教授のダニエルキム博士による「組織の成功循環モデル」においても「関係の質」が重要視されており、同様のサーベイや理論が主流になりつつあります。

ですから、1on1ミーティングのような「引出し型のコミュニケーション」が重要となっています。

一方、日本の企業(組織)では、伝統的にヒエラルキーを重んじるいわば階級主義が上司と部下の関係性の根底にあり、どうしても上司から部下への指示が中心になっていたり、対等に話せなかったりするのです。そうなると、説教をする上司とそれを表面的に聞いてはいるけども、そこから何も学ばない部下・・・という構図になってしまっているのが現状です。

この事実は、日本の組織の生産性を下げているだけではなく、個々人のキャリアやダイバーシティ(多様性)マネジメントを進めていく上でも大きなマイナスとなっています。つまり、社内の人間関係を根本から変化させる必要があるということです。

そこで、弊社では、従来の日本的な上意下達文化から新しい時代に適合した上司部下の関係性を構築する為のプログラムをご提供いたします。その為には、単なるコミュニケーションスキルの研修や制度やシステムの構築の実施だけでは全く不十分なのです。

私達は、人間力のコンセプトを使って、1on1ミーティングをより効果的に実施し、成果を得るための様々な取り組みをご提案差し上げます。

1on1ミーティングを導入する目的とメリット

一番の目的は、部下の育成です。1on1ミーティングは意識的に経験を内省するきっかけとなります。そして、部下が具体的に何をすればより成長できるのか、どう課題を克服できるのかということを明確にすることができます。部下が自ら自分の強みや弱みに気づいたり、求められていることを具体的に見定めることができるようになったりします。

また、上司は1on1ミーティングの実施を通して具体的に部下の状況を把握できるようになります。何がその部下のモチベーションの源泉になっているのかということや、部下が仕事や人間関係のどんなことで困っているのかを知ることによって、その対応を考えることができます。

更に、1on1ミーティングは、上司と部下の両方にとって円滑なコミュニケーションのきっかけになることが期待されます。互いに自己開示が進むことによってチーム全体の雰囲気も変化し、ダニエルキム博士の言う「関係の質」を高め、「成功の循環モデル」を構築することに繋げることが可能になります。

1on1ミーティングプログラムのコンポーネント (例)

上記のコンポーネントを目的、人数、予算などに応じてカスタマイズいたします。