メンター制度について(メンター情報 NO―5)
ここでは、「メンター制度とは何か」「なぜ企業・組織に必要なのか」、そして「シニアメンターが制度の構築・運営にどう関われるのか」を整理します。キーワードは「メンター制度」「社内メンター」「1on1」「人材育成」「シニアメンター」です。
1.メンター制度とは何か
メンター制度とは、経験豊富な先輩社員(メンター)が、若手・中堅社員(メンティ)の成長やキャリア形成を、中長期的な1on1の対話を通じて支援する仕組みです。
OJTや上司の指導とは異なり、「評価」から距離を置いた安心して本音を話せる関係を制度として組み込む点が特徴です。
- メンター:相談役・伴走者として、傾聴と問いかけを中心に関わる
- メンティ:キャリア・仕事・人間関係などを自由に話し、気づきと行動を得る
- 組織:若手定着・エンゲージメント向上・心理的安全性向上などの効果が期待できる
2.なぜ今、メンター制度が重要なのか
変化の激しい時代、若手・中堅社員は「正解のないキャリア」を自分で選び取ることを求められています。一方で、職場の多忙化により、腹を割って話せる時間や相手が不足しがちです。
メンター制度は、こうしたギャップを埋める人材育成とエンゲージメント向上のプラットフォームとして機能します。
- 若手社員の早期離職の防止
- 女性や多様な人材のキャリア支援(DE&I)
- シニア社員の経験・知恵の活用(シニア活躍)
- 組織文化・価値観の次世代への継承
統合共育研究所では、こうした目的に応じたメンター制度の設計・導入・運営支援を行ってきました。
3.メンター制度導入の基本ステップ
メンター制度を機能させるには、「仕組み」と「関わる人の質」の両方が重要です。
- 目的の明確化
- 若手定着か、次世代リーダー育成か、女性活躍か、シニア活性化か
- メンター・メンティの選定とマッチングの方針決定
- メンター研修・メンティ研修の実施(役割・期待・1on1の進め方)
- 運営ルール(実施頻度・時間・守秘・記録方法など)の整備
- フォローアップ(アンケート・インタビュー・運営改善)
この一連のプロセスに、「シニアメンター」が関わることで、制度はより現場に根ざしたものになります。
4.シニアメンターが制度構築・運営で果たせる役割
シニアメンターは、個別のメンタリングだけでなく、メンター制度全体に関わる「中核メンバー」としても活躍できます。
- メンター研修のサポート講師・ロールモデルとして登壇する
- メンター同士の事例共有会・スーパービジョンのファシリテーターを務める
- 制度運営側(人事・人材開発部門など)と協働し、現場の声を反映させる
- メンター制度の改善提案や、新たな対象(中堅・女性・専門職など)の設計に関わる
単に「1人のメンター」として活動するだけでなく、「メンター文化をつくる側」に回ることができるのがシニアメンターの大きな価値です。
5.シニアメンター養成コースとメンター制度
ビジョナリー・メンター・アカデミー(VMA)のシニアメンター養成コースでは、
- メンタリングの理論とスキル
- シニアメンターとしてのあり方・リーダーシップ
- メンター制度の企画・導入・運営の考え方
- 自社や所属組織で、メンター制度をどう活かすかを考えるワーク
などを通じて、「制度の利用者」から「制度をつくる側」へステップアップする力を育てます。(一部は、オプションとして個別の指導を含む)
メンターとしての経験を深めたい方、社内のメンター制度や1on1の仕組みづくりに関わりたい方にとって、シニアメンターとして学ぶことは大きな飛躍の機会になります。
このページでは、メンター制度の概要と、シニアメンターが制度構築・運営に果たせる役割を紹介しました。今後、実際の導入事例や運営の工夫についても順次掲載していく予定です。