よくある質問

Q1【個人・組織編】メンターシップって何ですか?

A.
スポーツマンシップ、フレンドシップ、・・・というように~シップというのは、~としての姿勢のことを言っています。つまり、メンターとしての姿勢ということになります。では、メンターとしての姿勢ですが、私達が考えるメンターシップは、相手の人間力を高めることをゴールとし、その為にその人の潜在的に持っている最高価値を引き出し、自発的に行動し、イキイキワクワクと活動(仕事や生活)できるように導くことができる・・・そんな姿勢のことを言います。

 

Q2 【個人・組織編】50代の企業人です。メンターとして若手社員の育成(部署に関係なく)を担当する事になりましたが、メンターとして特別なスキルを学ぶ必要があるのでしょうか?そうだとしたら何から学んだらよいのでしょうか?

A.
企業の中では、やはり①キャリアに関する支援と②悩みに対する支援に対応できる知識やスキルが必要となると思います。どちらにも共通しているのが傾聴(アクティブ・リスニング)ですね。とりあえずこのスキルを押さえておきたいと思われる方は、是非、メンタリングスキル・トレーニングを受講して下さい。また、基本から学びたいと思われる方は、メンター養成講座から始められることをお勧めします。

 

Q3 【組織編】社員のモチベーションを高める為に様々な研修を取り入れてきました。メンタリングはモチベーション向上にどのような効果や成果があるのですか?

A.
組織にもよりますが、メンター制度やメンタリングが組織で実施されるということは、たいていの場合、メンター(先輩社員)がメンティ(後輩社員)の夢、目標や価値観を対話によって明確にしていくというプロセスが含まれています。その上で組織の方向性と個人の“在りたい姿”を整合していくことがメンターに求められます。このメンタリングのプロセスは、即ち、自己実現のプロセスでもあり、メンティのみならず、メンターも“支援”という観点から自らの方向性やキャリアについて再認識することができます。そい言った意味で、メンタリングは、各社員のモチベーションに大きく関わっていると言えます。

 

Q4【組織編】メンター制度は”女性の活用”に有効な制度だと聞いています。具体的なメリットと制度導入の留意点を教えて下さい。

A.
社内にロールモデルとなる女性が多く存在しない日本では、メンター制度によって女性達を支援していくことに大きな意味があります。管理職候補となりうる女性がメンターから彼らの経験、異なる視座、様々なスキル、仕事への姿勢等の影響を受けることは当人にとっても会社にとっても大きな資産となります。しかし、多くの女性が「特別扱いをして欲しくない・・・」、「そんなに期待されても・・・」という意識を持ってしまうケースが多いようですので、制度の会社内での扱いやペアリング等は多くの関係者の意図や意志を統合して上手く作り込む必要があります。

 

Q5 【個人編】メンタリングとコーチング、カウンセリングの異なる点を教えて下さい。

A.
専門的な定義はさておき、メンタリングは、コーチングやカウンセリング等でも使われているスキルをも縫合した総合的な支援の仕組みを指します。真の支援マインドを持ち、特定の領域において知識、スキル、経験、人脈などの豊富な人(メンター)が、未だそうでない人(メンティ)に対して成果と効果の両面において、共に学びながら継続して行う支援行動全体のことをメンタリングと言います。簡単に違いを表現すると、コーチングやカウンセリングは、限定された目的や範囲で考えられるのですが、メンタリングでは、その人の人生全体を様々な方法論を使いながら支援していくのです。

 

Q6 【個人編】企業研修講師をしています。コミュニケーション研修、マナー研修等を中心に活動していますが、研修講師がメンタリングを学ぶことで  どのようなメリットが在るのでしょうか。

A.
大きなメリットがあります。まず、メンタリングを学ぶことによって、人が何かを理解し行動変容をする仕組みを学ぶことができます。また、人が元気になる、本気になる仕組みも学べますので、研修講師のファシリテーションにはたくさんの要素を応用することができます。そして、一番のメリットは、講師としての「Be」つまり、「在り方」、使命感、価値観を明確にすることができることです。それによって受講生への説得力や影響力が飛躍的に変化します。

 

Q7 【組織編】 メンター制度を導入する予定ですが何から着手すればよいのでしょうか?

A.
何よりもまずメンター制度の目的を明確にすることが大切です。何の為のメンター制度で、誰が、いつまでに、どのような状態になっていることが望まれるのか・・・を明確にすることで制度全体のデザインやかけられるコストやエネルギーを決めることができます。全体のデザインを作成してから事務局、マッチング、研修(メンター/メンティ)、モニタリング・・・のことを考えるようにして下さい。